薫風にゆれるカザグルマの花達に・・


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山間からの渓流にそって

薫風もゆっくり吹き渡り

その風を布の鯉が心地よく

新緑までも呑みこみ泳いでいる

家族や仲間たちの何匹もの鯉幟

車窓からのその姿の雄大さに

「子供の日」を重ねて

世界中の子供たちが「元気に育ちますように」

紫のカザグルマが薫風をうけ

祈りを込め揺れてます。

(チェコの器に)

「旅人の楽しみ」カザグルマの花言葉



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手桶にさりげなくシランの紫と白を・・


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スペインの薬剤師のブレテイラさんの名に因んで

シランの花をBletillaと・・ 
 
花言葉は「たのしい語らい」と「あなたを忘れない」


昨日の友人との「楽しい語らい」の後

手塩に育てられたお庭の花を

籠いっぱい摘んでくださった

花の香りと、彼女の優しさを胸に

ガタン コトン電車の揺れも

ここちよいリズムとなり

車窓からの五月の風が「あなたを忘れない」・・と囁いた

紫のシランは常に白のシランに支えられ

人もそうして生きているのに

シランの花言葉に、今日も教えられ

手桶の中に・・






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皐月の空にも、さつきが咲いた


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桜に酔いしれた四月も過ぎ

皐月の空にも爽やかなさつきが咲いた


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真っ青な恵みの色にむかい

ふーと、思いっきり息を吐く

両手を広げ、五月の風に

健康でいられる自分に

「ありがとう」の言葉を



インドのネパールの災害に心痛む

釈迦の生まれた近く、仏の御こころが届きますように



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少女が差し出した一輪の山吹の花に・・


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昔、 上杉家の家来、太田道灌(どうかん)が

鷹狩りに行き、穀雨にあい、みすぼらしい家に

「急な雨で蓑を貸してもらえぬか」

少女は一輪の山吹の花を差し出した

意味のわからぬ道灌は怒り雨の中へ・・

その話を聞いた近臣は

「七重八重花は咲けど山吹の(実)のひとつだに

なきぞかなしき」

醍醐天皇の皇子が詠まれた歌を彼に聞かせた。

少女の、蓑(実)のさえない貧しさ、

山吹の花も実がならないが、

美しい八重の花弁の心を彼に託した

彼は恥ずかしさに、これより歌道に精進されたようです。

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しゃがの花も実がならず、株で増え

ふと、太田道灌をイメージして

生けさしていただきました。





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残念な花筏(はないかだ)とJapanese Wisteria

      花筏の花

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素敵な名と姿に惚れ惚れして

二年前にわが手に嫁入りし

昨年小さき花芽をみつけ

心ときめきし、いつの間にか鳥のランチに

今年こそ 恋しい人にあえる日を胸に

日々の水やりも優しくやさしく

今朝、残念な葉の囁きをどこからともなく・・

出会い叶わず、今年は鳥たちのデイナーに

せめて、山藤に残念な葉だけでも添えて


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正岡 子規の句に

「瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ 畳の上に とどかざりけり」

子規も藤の花で少し残念に感じたのでしょうか?




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光源氏の椿に巻きものの和菓子

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ある春の日、光源氏は京都北山のある小さな寺に

病い平癒の為お参りをし、その帰り道すがらの垣根より

恋焦がれる藤壺に似た少女に運命の出会い

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源氏物語り、五十四帖の 

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一説 若紫より

京都 聚洸製 巻物



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名残りの水仙と雪柳

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香しい水仙もそろそろ終わりですね。

雪柳がカーネーショウンに絡みながら

来年の出会いを楽しみにしています。





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♪菜のは~な畑に・・♪


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桜の木の傍らに咲く花

主役ではない謙虚な花

でもなぜか、優しい黄色が 

疲れた心を癒し

大人を童の世界にさそう花

なぜか、ほっとする花

♪なのは~な はたけ~の い~り日 うすれ♪

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          (絹織物の作品)

 (春の入り日が薄れる情景が感じられます。)

いつも、観ていてくださってありがとうございます。




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これがルナリアの実?


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今頃咲いてる美しい紫のルナリア(合田草)

秋の季節には

こんな美しい実に大変身

銀扇草、銀貨草、大判草

どの名もキラキラと輝き

感動と夢を与えてくれる

合田清氏がパリから

こんな素晴らしい種を 

日本にもたらしてくれて

芸術ともいえる実に

いつまで見ててもあきない

友人があっさりとプレゼントしてくれた実

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生け変えても

楚々として

私に語りかける、

合田草(ごうだそう)二輪









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古瓦と桜の会話に・・


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寒のもどりでしょうか

吐く息の流れに、

倒れかかった草も生きかえり

桜の花びら風に乗り

浄土の世界に消えゆく

無言の古瓦に

寄り添った桜から

「素晴らしい晴れ姿もそろそろお別れね」

空耳のような・・

一ひらの花弁が舞いました












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