2014年 7月 の投稿一覧

中国と韓国の国花と 梅の土用干し


015.jpg


純白な白芙蓉(ふよう)は中国の国花です。

「白芙蓉の白きより白はなし」 高浜虚子の句

朝開き何の未練もなく夕にしぼむ定めに凛としたしとやかさがあります。

横に広がって咲き御隣の韓国に手を差し伸べつつ


023.jpg


韓国の国花の白槿です。

こちらはやや楚々として、

大統領の名前にも、「朴(ぱく) 槿恵(くね)」咲いています。

花のように政治も平和になれるよう祈りたいものです。

今日は広島で、オノヨウコさんも鶴を折られ、

平和を祈られたそうです。


014.jpg

ほんの僅かな梅の土用干しにも、日本の平和を感じます。(日本の国旗のつもりです。)









続きを読む

大暑の折、団扇をあおぎつつ一輪の花と 三尺寝のおすすめ



はぐれ蛍の団扇


014.jpg


友人の手描きのおしゃれな団扇

一ぴきの蛍が露草とたわむれています。

人も蛍もいずれ はぐれていくのでしょうね。


三尺寝?


暑い日中に職人やだいくさんがしばしの仮眠を、

仕事場の三尺(90センチほど)の場所ですることだそうです。

この夏を乗り切るためにも、三尺寝をおすすめします。

芭蕉も旅の中あちこちで三尺寝をされてたのでしょうね。



「ひやひやと壁をふまえて昼寝かな」 松尾芭蕉の句



007.jpg

ヒルガオも涼しげなホタルカゴのなかで、三尺寝をしています。

ヒルガオは万葉の時代、容花(かさばな)ともいわれ、

美しい女性を思い出されるほどの綺麗な花だそうです。

きっと、芍薬やボタンのような派手な花ではなく

内に秘めた美しい意味でしょう。




続きを読む

熱中症にならないように水をたっぷり  心と目にもローズテイーで水分補給を・・・・


美しいローズテイーを

006.jpg


緑の葉に囲まれたガーデンで
美しく咲いていたでしょうね

再び バラの妖精だけが

甘ーい あまーい香りを放ち

カップの中で美しく咲いてくれました。




005.jpg



ベネンチアンガラスの器に

フロックスとメドーセージの花びらが

ピンクとパープルのワルツを奏で

心穏やかに流れています










続きを読む

コエビ(shrimp bush)と鮎で暑中お見舞い申し上げます。


小エビ草


004.jpg


楽しそうに、小海老が数匹はねてます。 

遠いメキシコから昭和の初めに日本に流れ着き

花(本当は苞)は衣を何枚も重ねあわせたように

初めは爽やかな、萌黄色(もえぎ)

しだいに、柿渋色(かきしぶ)と染まり

最後に白いはなをのぞかせて



この花は古代色で表現するのがしっとりします。


以前、ホテルの 食品表示問題があり、

10センチまでの海老をコエビと決められたそうです。

この花が、少々短いにつけ、長いにつけ 昔からコエビソウでよかったです。


可愛い 鮎 菓子です。

016.jpg

鮎は一年間に一生を終え、色々な場面で私たちを楽しませてくれます。

季語においては、 春は若鮎、夏は鮎、秋は落ち鮎、冬は氷魚と語られ

風景においては 釣り糸を静かに構え、美しい山と川に映る姿は絵になります。

食べ物としても人に命と歓びをあたえ

手仕事の芸術にまで魂が入りこみ



鮎籠の形の花入れです。

013.jpg


これから迎える夏に

少しでも 自然の花が人の心に安らぎと癒しになればと

暑中お見舞い申し上げます。









続きを読む

夏の深いふかーい海にこんな花束があったら?



003.jpg



空、山、海も梅雨明けを待ちわびて

一斉に夏色に染まりつつ

花や葉も踊り始めています

深海いろのガラスビンが

花たちの思いを寛大に

包みこんでくれました。

葉はフェスッカ、本当に涼やかです。


紫の 小花はチドリそう、花ことば「あなたは幸福を振りまく」

薄紫の花はルリマツリ、ルリは色の意味で、マツリはマツリカ(ジャスミン)に

似てる事からだそうです。

黄色の花は、イトバハルシャギク、葉が糸のようです。



007.jpg


夏らしい、お菓子を友人からいただきました。

 青森のおきな屋さんの「紅玉天」です。

寒天の中に透けて見えるのが、アップルグラッセのチップスだそうです。

一口頬張れば、青森のリンゴ畑の香りが漂ってくるようです。

色々な御縁で、日本のお菓子の旅をさせていただき、

りんごもきっと「幸福」を振りまいてくれてるのでしょうね。

ありがとうございます。





続きを読む

麗しいつゆ空と闇夜に昼顔科の花たちのかたらいを

昼顔科の花その一 小昼顔
001.jpg

雲の合間からのぞく空色のような

しっとり染まった青の

たった一輪の小昼顔の妖精です。


その二 浜昼顔

009.jpg


童女のほほえみを、空に託し

やや丸い葉をシッカリつなぎあって


昼顔科 その三 夜顔(よるがお)

006.jpg


しだいに 夜がせまり

真白い妖艶な夜顔の花が

たった一夜の思いを込め

 葉音の囁きを聴きながら

ゆっくりと静かに、しずかにひらく


この夜顔は明治時代に渡来した花なので、源氏物語に登場する「夕顔」とは違います。

夕顔はウリ科で干瓢になる花です。夜顔は空が白けるときは本当に儚い姿になりますので

光源氏には合いそうな気がしますが?





「心あてに それかとぞ見る 白露の 光添えたる 夕顔の花」 紫式部

001.jpg







続きを読む

祇園祭でクライマックスの長刀鉾(halberd float)の巡行にお口に優しいレンコン粽(sweetened and jellied lotus root paste wrapped in bamboo leaves)

006.jpg

京の町は心が一番”あつい”鉾の巡行の日。

長刀鉾が先頭で稚児が誇らしげに。

この長刀は疫病の悪霊を取り除く力があるそうです。

This halberd is said to have power to exorcise the evil sprits
which cause epidemics.

この長刀鉾の香合にあやかりこの夏を切り抜けたいですね。

粽はひんやり喉に優しく、蓮根羊羹(れんこんようかん)が、包まれています。

なかなかの美味で、三昇堂小倉さんのです。

粽を載せているのは、檜の木による扇です。

祇園祭に活けられる檜扇のお花はここからきたと。
(この扇を教えてくださった方がおっしゃてました。)



004.jpg

祭りの後の静けさを

楚々としたペチュニアから感じます。

(しかし、今年から後祭りがあるそうですが・・・・・・・)




続きを読む

祇園祭近きて胸さわぎ、鉾のお菓子に姫檜扇(ひめひおうぎ)水仙(Astilbe thunbergii)と と鳥脚升麻(とりあししょうま)

012.jpg

蒸し暑い最中に、京都では一気に祇園祭のムードに染まっていきます。

一足お先に感じさせていただきます。

可愛らしい鉾の和菓子です。鶴屋吉信製




008.jpgheight=”240″ width=”320″>


鵜籠の花入れに野趣あふれる、鳥脚升麻(とりあししょうま)に

姫檜扇水仙が祭りの歓びを

続きを読む

素敵な訪問者たち、オクラ(okra), 西瓜(watermelon) ,メロン(melon),とまと(tomato)と小さな籠の草花との語らい

001.jpg


無彩色の雨がふりつずく朝に

突然の訪問者たち

美しいオクラの姿と、色にうっとり

一人暮らしの我が身に寄り添った

西瓜とメロンのデザートまで

汗水流されての収穫物に、人の優しさまで

たっぷり籠にもられ、

雨の音も嬉しいメロデイーになりそうです

005.jpg 

以前 天皇陛下が雑草という植物はないとおっしゃいました。

この草たちも名前があり、長いのは髪草(かもじくさ)といい

小さな紫の花のは松葉海ラン(まつばうんらん)

そして長いこと楽しませてくれた蔓桔梗さん

小さな籠の中で、しばらく休んでくださいね

003.jpg


ブランチに、フレンチトーストにパセリとりんごのジュースでいただこます。

箸置きにも一輪添えて







続きを読む