今日は六月三十日夏越祓い(なごしのはらえ)の日です。
神代の昔、須左之男命(すさのをのみこと)は裕福な弟の巨旦将来(こたんしょうらい)に
宿を求めましたが、断られました。
貧乏な兄の蘇民将来(そみんしょうらい)は何もないが精いっぱいのおもてなしを
しました。
この一夜のお礼に茅(かや)で作った茅(ち)の輪を兄に授けられました。
「茅の輪には、疫病を(祓う力が有り、に腰につけるよう」と。
日も柔らかい中、 茅の輪をくぐりますと、
一瞬、草の青い香りと、神聖な精気が漂ってきました。
半年の無事に感謝と、これから迎える暑い夏にも無事と祈りました、
白い穂が茅で、今の季節 綿のように揺れています。
紫の桔梗(ききょう)の花が平安の時代を思わせてくれます。
ミニの茅の輪は、茅の葉でつくってみました。
本日は水無月をいただく日です。
平安時代、宮中では、氷室(ひむろ)で保存していた氷を食していました。、
しかし、氷は貴族だけのもので、庶民は口にするどころか目にもできない時代でした。
そこで氷の形をした三角のお菓子の登場です、上の小豆は悪払いの意味だそうです、
仏様にもどうぞ。
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2014年 6月 の投稿一覧
へび苺とローズテイ
昨夜のよほどの雨のおかげでしょうか?
草木のみずみずしい息ずかいがきこえてきます。
山にも朝もやがゆっくり流れています。
今日も自然のめぐみに出会う幸せを感じます。
その名のごとく、蛇が、かくれていそうな草むらに。
初めて出会い、声をひそめ「なんと可愛い」
「再び、命の復活を」と祈りながら、
いちご いちえ(一期一会)の作品になりました。
しばらくの間、こころをいやしてくれるでしょう。
ローズテイーが瓶にすこしあり、喉を潤したいと思います。
カップはヨーロッパのアンテイークです、
おかしは、とうらいものの風月堂のゴーフルで
このおかしは明治時代からあるそうで、
昔は見たこともない外国を想像しながら頂いた記憶が有ります。
黒い漆器のお皿は、今は亡き、鈴木睦美氏作です。
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洋種山ゴボウと奈良の柿羊羹
木の桶(おけ)に入っているのは、まっ白いたち葵と洋種(外国)山ゴボウ。
山ゴボウ・・・?
根が地中深くまで伸び、山ゴボウのようだから、・・・納得です。
よく観察しますと、ろう細工のような小粒なピンクの花の中心にミドリの実を確認。
それが段々大きくなりブドウのような実になります。
青々とした大ぶりの葉は、溜(た)めていた雨粒をかぜによりぱらぱらと落とします。
おちてきたこの雨を、青時雨(しぐれ)というそうで、
今日もまた野花から、美しいことばをいただきました。
友人宅でいただいたテイータイムで 奈良の柿羊羹と水だし煎茶だそうです。
やはり、他人の人に入れていただいたお茶は一層おいしいこと。
ごちそうさまと、ありがとうございました。
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フェスッカの葉と静岡羊羹
フェスッカの葉(イネ科)からのオーラに。
道端で出会ったときからわくわく感。
活(い)けた後のテーブルのうえでも、
外からの自然の風に、しなやかに大きく揺れ
時折、人の会話にうなずくように、小さくゆれ、
静かなかぜのメロデイーを奏でる指揮者のようです。
額あじさいもきっと酔いしれて聴いているでしょう。
人の目には雑草と映りつりますが
今日はこの葉のおかげで、いいご縁もいただきました。
頂きものの静岡の可愛いようかんと麦茶です。
今日も蒸し暑い日なので、ひえた麦茶がいいですね。
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赤紫のあじさいと薄紫のあじさい
友より一輪の紫陽花をいただき、その色に元気を頂き、二重のよろこびです。
つららという形のガラスの花入れにもすんなり入ってくれて、
とても素直な花ですね。この季節主人公のような顔してます。
もともとは、「あずさあい」あずは、「集まる。」さは、「真。」あいは「藍」で、
真の藍色の花が集まった花という意味だそうです。
土壌の関係でアルカリは赤。酸性は青というそうですから。
友の庭も元気なアルカリさんのようですね。
和菓子はやや薄紫で、静かな感じに、甘さもひかえめに。
抹茶ちゃわんには星が綺麗に流れています。
今宵も星は見られそうもないので、どうぞ。
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よし(葦)の葉とLindt(リンツチョコレート)
今日は、水無月(みなずき)らしい空模様で、草木たちの喉を潤してくれてます・
心は少し華やかに、トルコ桔梗と葦の葉の歓びのダンスです。
古代メソポタミアのシュメール人は、この葦(よし)の枯れ草の堆積層からなる低湿地で、
生活していたそうで、シュメールとはこの葦の草のことだそうです。
パスカルも「人間は考えるあし(葦)である」と有名な言葉を残されてます。
和名では、よし(葦)とよばれ、、あし(悪し)に通じますので逆の意味の(良し)と言い換えれたそうで、
日本人らしい感性のイントネーションにうっとりです。
又、夏になれば葦の茎で作られたすだれが、日本の家屋に風情をかもし出してくれます。
欧州のチョコのいただきものと、アッサムテイで自然の産物に感謝して。
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昼顔とワイン
今日は曇り空ですが、ひるがおのうすいピンクが少し元気にしてくれそうです。
上から釣ってある器具は、お分かりでしょうか?
昔、魚屋さんや、八百屋さんで品物を量られるときに横にして使われた、秤はかり)の道具です。
昼顔の花とのコラボで昭和も身近になりました。
「聖母マリアのワイングラス」の話、
昔一人の男がワインを積んで荷車を押していましたら、ぬかるみにはまり、困っていました。
聖母マリアがとうりかかり、「ワインをくださったら、お助けします。」と
男が「グラスがない」と。するとマリアは道の端に咲いていた昼顔の花を摘み、さしだして。
「どうぞワインを」。男はおかげでぬかるみから無事、荷車がでたそうです。
今日はワインと干しブドウにして。
聖母マリアにささげるつもりで。
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待ち宵草と引き出しのお干菓子
こんばんわ、今宵はお月さまがお出ましではないようですね。
待ち宵草がちいさな仲間とそぞろ歩き
誰かを待っているように、夜空を見上げながら、
それ故、この名がつけられたのでしょうか?
儚い命ですが、黄色がなお一層輝いてます。
お菓子はこの花のために、ひっそり引き出しに。
お待たせしました。そろそろ、どうぞ。
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儚い露草と中国茶
爽やかな、水彩画のような緑の風とも言いましょうか?
山の峠から早乙女の風景に霧のように吹き流してます。
人の難しい頭脳のしんけいまでもしっとりしてくれます。
露草の美しい白と紫のコントラスト
早朝に目覚め、その日の陽とともに儚く消える。
しかし、花弁は友禅染の染料として、命を燃やし、
世の女性たちの身にまとわれ、再び輝ける華。
この籠の形と、日本人の手仕事のすばらしさに感嘆します。
何歳くらいの方がつくられたのだろう?
まるで、露草をまち望んでいたかのようです。
お菓子は、いただきもので、金蝶園製で、
丹波の黒豆が入った涼しげな寒天のお菓子。有り合わせの板の上に。
今日は父の日です。世のお父さん方はサッカーに夢中なのでは?
前半一点でリード。日本選手の皆さんかっこういいですね。
応援席では、サムライの鬘と日の丸が目立ちますね。
シンプルな日本の旗が後半もっと振られるように
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小紫の炭花と飴雲の干菓子
今日の空の色はうっすら紫模様のベールがかかってるようで、
小花たちも心静かに、小さな炭に座り空をながめています。
所、どころに墨いろの雲の集団が漂っていますね。
小さな綿雲にくっついたり、離れたり、
ゆっくり、スローに生きなさいね。
と言っているように、
此の雑草のような花は、あきちで風に揺れ咲いていました。
名前が有るはずですが、しらべても、わかりませんので、
「紫雨の小妖精たち」とします。
お菓子も銘が「飴雲」雨雲にかけてあるのでしょうか?
鍵善さん製で、とても、美しいですね。
和菓子は食して消えてしまう抽象画のようで
それ故、よく味わって、感謝して、いただきたいと、思いますね。
お茶は少し蒸し暑いので、グリーンテイで。
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