花冷える午後のひととき
ふたりの友人にささやかなお持て成し
年を重ねた三人官女の笑い声に
薮椿もびっくりし葉が少し揺らぎ
蕨でも摘みにいこうかしら?と
(花入れ蕨の鉄絵、唐津焼)
続きを読む
ティータイム
移りゆく花入れの想い・・
私の小さな床に落ち着いた
備前焼の花入れ
友人のお父様の形見
楽しんで色々な野花を生けられたのでしょう
魂の移りゆく声が聴こえそうです
計り知れないご縁の歓びを
サザンカと雪柳で現し
味わいのある焼き締めが
日ごとに艶やかになるでしょう
「ありがとうございました」大切にしますね、
続きを読む
野仏に一輪・・
蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)
土もしだいに暖かくなり
虫や花もぞもぞと顔をだし
野仏と白の薮椿に一輪に合掌
春はゆるりゆるりと近くに・・
続きを読む
雛遊びに集うよろこび・・
光り注ぐ 昼下がり
桃の香りに誘われ
お内裏様とお姫様
世界中の可愛い子供達に
幸あれと願いて・・
(友人宅で)
続きを読む
桃の節句近ずく・・
桃の節句が近ずく気配に
年甲斐もなく心浮き立つ
桃、チューリップさん
ひし形の花器にお座り
穢れを少しでも祓いでて・・
続きを読む
都の道に流れる汗・・
青空輝く都の道 「京都マラソン」
老いも若きも女性も外国の方も
皆汗を流しながら走る
応援しながら、何かしらの力を頂く「ありがたさ」
爽やかな酸味を喉越しに
名もわからない一輪の椿に寄り添いて
今日の命に「穏やかにありがとうございます」
続きを読む
雪消ノ水(ゆきげのみず)の花・・
東山や、比叡山をおおった雪
ゆっくり融けだした雪解げの水
人、樹や野の花に潤いをあたえ
雨水の季節、待たずとも訪れ
心の片隅に「雪解げのしずく」の花を
いつもみてくださり、ありがとうございます。
続きを読む
三冬枯木の花・・
厳しい冬がそろそろ
じっと耐えた木にも
梅や桃、椿の話し声が賑やかに
カラーの花も交え
暖かい煮物椀の中にも
柚子の香りが漂い
少しずつ春の香りが・・
雪融けの道お気をつけくださいね。
続きを読む
墨絵のごとく美しい・・
黒ぶちの墨絵の世界に吸い込まれ
今朝の法然院も
雪に吸い込まれる足の音しかしない
一輪の椿が氷の上に微笑み
雪帽子が似会うお地蔵さまに見送られ
暖かいミカンの皮のお茶で一息・・
続きを読む
春雪には、蒸したてのお饅頭で一服・・
立春を迎える空より春の雪が降りてきた
しだいに斜め越しに塊のような雪に
まだまだ、背中には真の寒さが残る
こんな日には、蒸したてのじょうよ饅頭
湯気が心まで温かくしてくれ
一服のお茶と
薮椿の深紅の美しさ
美しい名残り雪の頭上には
春の青空が待っている・・
風も流行っています、お気をつけくださいね。
続きを読む