山の脇道にひっそり
紫の上にお会いしたような
小粒のぶどうのごときかわいい実・・
しっとりとした深い濃い紫の花びら
庇うように揺れる新緑の葉も
尚 一層 春の訪れの歓びを
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ティータイム
初めての富士桜
簪(かんざし)のような、お米のような
小さな小さな薄桃の花びらの富士桜
初めて見る富士に・・日本人で良かった
頂いたテイーに心まで富士色に
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門出の花・・フリージャー
必死に頑張った人生も
踏切の遮断器の前で
少し立ち止まり、考え
何度目かの 門出に
その荷物を軽くして飛び立ってほしい
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春眠暁を覚えず・・
爽やかな浜大根の花
唐の時代の孟浩然(もうこうねん)の詩人
「夜明けが早く、いつの間にか朝が訪れるなんて
つくづく春だなあ~」長い冬の後、
目覚めると日が降り注ぎ、陽気に包まれた、季節の喜び
つい、寝坊してしまうというニュアンスと少し違うのかしら?
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ご近所さんの花散策・・
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花雲り見上げる空に大島桜の爽やかさ
今年も美しい色合いで
草むらにイースターエッグ
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友人宅で頂くテイータイムにほっこり
窓辺には野ばらの新芽が笑ってる
「いつもごちそうさまです」
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壁に舞う金魚葉椿・・
暫く続いた春霖に
今朝の朝日は
生まれたばかりの子供のように輝いている
壁には金魚の葉が空を舞うように
古い竹の花入れに躍動の喜びを・・・
「お出かけは足元が緩んでおります。お気をつけて下さい」・・「看脚下」
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法然院 参道の散り椿
早朝より清められた参道に
自然に散り落ちた藪椿
空間と花の数に奥深い美学
古よりの仏の道に寄り添った
崇高な気高い香りが漂う
白砂檀には桜もよう
珍しい金魚の葉の金魚椿
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今年もこの椿に出会いに感謝
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友人の亡き父への花束
仄かに山に流れる春霞
友人のお父様の訃報届き
人の命と尊さ、彼女の悲しみ
すべて、野の花の風となり
優しいガーゼの花束に・・・
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置き椿も美しい
闇夜 音もなく役目を終えた
花一輪・・何か誇らしげに
白い小石の上にも一層美しい
まだ まだ 生かされてる
蕊の深い部屋には灯りが・・
「いい夢を見て下さいね」おやすみなさい
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猫柳にも敬意を・・
硬そうな赤い皮をかぶり
白い産毛をチラッとのぞかせ
「いろんな人生でも春は必ず来る」と知らせに
真の桔梗口花入れにも凛として
堂々と椿をひきたている
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