昔々、インドに食べ物を乞う老人がいたそうな、
猿は山に行き木の実を、狐は川で魚を、老人の為に
しかし、兎は一生懸命探しましたが、何もなく、
「私を食べて下さい」と火の中に自分自身を捧げました、
老人は兎を憐み、月の中に蘇らせたそうな・・インドのお話より
秋の月は神や仏のように崇めたくなります、
神秘的な今宵の月に兎の寂しい祈りを感じます
今は紫式部の紫が美しい季節
急に肌寒くなってきました、暖かいお布団でお休みください、
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ティータイム
時が止まった時計草・・
庭の時計草、この夏一杯楽しませてくれて
もう終わりだろうと、葉や茎を整理しながら、
秋時雨に濡れた葉の陰に、最後の一輪が・・
何か胸騒ぎを感じながら、余りにきれいなので備前の皿に浮かべ
何時間後、親しい人の訃報の報せ・・
真の命の針が止まってしまった・・
この花は、クルスとも呼ばれ、静かに「天」に召される事を祈り
優しい人であった彼女にふるさとの柿を・・
「いままで、ありがとうございました」
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蛙の独り言・・
長月も最後の日、暑い々夏も過ぎ去り
時折の凄い豪雨や雷に、びっくりやら、
腰のぬけそうなミサイルとやらで
美しい地球はどうなってるんでしょう?
僕たちも安心して雨宿りの葉がほしいねえ~
名残りの紫陽花も最後の花芽を
必死に咲き切ろうと、生き抜こうと
蛙の休める居場所を教えてるようで・・
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仄かに光る待ちよい草
連日の雨に濡れた草木には虫たちも一休み
野の花も花を閉ざし根の深いところでひそひそ話
僅かな光の中「待ち宵草」は誰も見ていなくても、
雨の中息を十分に吸い込んで、又吐いて・・
白いベールが静かに天に消えていく
今宵は、月の雫がこぼれるでしょうか?
九月は菊月ともいわれるそうで、
暖かいお茶をどうぞ・・
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美人の代名詞・・秋海棠
秋海棠の花は、中国では、牡丹に並んで美しい花の代名詞
「睡花」とも呼ばれるそうです・
下向きに咲く姿になぜか、憂いのオーラが漂い
下のハートの葉がしっかりと受け止めているようです
しっとりとした秋の夜は、ゆっくり、お茶でも飲みながら
本をテーブルの傍らに・・今まで読んだ本も、却って新鮮かも
「金閣寺」三島由紀夫・・そうだったのかと・
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色合いの優しい犬・・
友人宅に、優しい色合いの犬がやってきました、
病の彼女に傍に、「ふく」という名の犬が
静かに初秋の色を運んで・・
エノコロ草は、犬の尾に似て犬っころ草が転じたとか・・
心地よい秋風にのり、尻尾をふりふり
小さな黄色の色合いのコスモスが可愛い、
Cusumos 宇宙 野生の美という花言葉
心身共に、疲れているときは、優しい色合いがいい
最後の水ようかんものど越しよく
「ごちそうさまでした」
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彼岸の空と花
今年も、爽やかな彼岸の空に
季節は正直にめぐり、彼岸花も忘れずに
墓参の折り、参道に出迎えてくれる、有難い事です、
白の彼岸花も可憐です、
お線香を一杯灯すが如く
何気ない日常の幸せに「感謝して」
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鉄瓶でお茶を・・
生活の気温も変わり、そろそろ、鉄瓶で暖かいお茶を
祇園祭で主役であったヒオウギも
みどり鮮やかな実となり、やがて、黒い烏羽玉となり
来年への命の繋ぎとなってくれます、
萩の花もほろりと地に落ちる様も美しく
今日はお茶の友としての和菓子で、(湖月製)
急の冷えで、風をひかないように気をつけて下さい
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暁のうす暗い中に、水葵
いつもと変わらぬ朝, 東雲の合間より白々と明けてゆきます
何気ない蓼の虫食い葉の陰に、
ハート形の葉を身に着けた、絶滅危惧種の「水葵」
今日一日の命を精一杯謳歌して、花言葉「雲隠れ」
明日には、沼や池に雲隠れの運命に・・
こんな、儚い、美しい紫の花を持参してくださった友人に「感謝」
彼岸入りの花として「合掌」
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さんまの美味しい季節に・・
「野分」というには余りに恐ろしい台風が去り
朝日に輝く空には、さんまの骨ような雲が
これからはさんまの美味しい季節・・
珍しい、三角藺という、カヤツリクサ科
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茎をよく見ますと、三角形になっていました
珍しいものを、昨日友人が持ってきてくださいました。
「ありがとうございます」ペンタスの可愛い花と藪茗荷
夏の余韻を残して・・
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