郷愁漂う野ぶどうの実、楽しい鑑賞の前に
鳥さんの方が目ざといたのか、枝にはいつも数個しか残らない
小さな籠にでも、楽しみましょう
初雁模様の干菓子にも郷愁が・・
宮城県伊豆沼に冬鳥としてシベリアと日本を越冬し
冬枯れの田園風景に、今年も溶け込んでいるのでしょう、
雁の玉章(かりのたまずさ)を思わせ、一度みたいものです
(前漢の蘇武が手紙を雁の足に結ぶつけて放ったという故事より)
(雁は手紙を運ぶ人 雁使とも・・ )
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ティータイム
秋は足元に・・
ご近所さんの秋模様に思わず
「きれいですね」前を掃かれているご婦人に
「皆 そう言ってくれはりますねん」
曇り空に木霊する鳥の声も秋を詠い
法然院のお庭も秋模様の銀杏の葉
朝いちばんのお参りは外国の方
今や、日本人が外国人のよう感じる京の町
この平和が続きますように・・
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柿一枝に秋隣り、・・
山裾野への散策、秋は益々隣に
ジューンベリーの照葉 美しく輝き
柿一枝、謙虚に歓び
澄み切った空気を思いっきり
穏やかな秋日和は、誰もに平等に感じられる
「戦争のない日本に心から・・」
今日のクリントン大統領に期待したい
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可愛い琉球雀瓜・・
濃い緑に白い筋の装い 琉球雀瓜
りゅうきゅうおもちゃうりという名も
秋風に歓び、風鈴のように揺れ夏を懐かしみ
手のひらのような葉に守られ
思わず洩れる
「おもちゃのように可愛らしい、」
やがて色ずく姿が楽しみ
楽しみはずーと先がいい
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口福の季(とき)を迎えて
穏やかな十一月の朝を迎へ
里には、口に福をもたらす季節到来
友人が両手に抱え、重い々お土産を
なんと、直径12㎝のビッグサイズ
岐阜県、大垣産、太秋柿という名の
有難く、周りの人にもお福分け
本当に遠い処ありがとうございました、
英語でもカーキといい、日本の誇れる果物ですね
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名残りの野花たち・・
豪雨に打たれ、地面にはいつくばり
花の色あせながらも紫を誇り
最後の々まで生きっている
人の命と重なり
十月、神無月の最後の花にふさわしいと
紫苑(しおん)を煤竹の籠に
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嵐の後の静けさ・・
恐ろしい自然の荒れ狂う「動」が過ぎ去った
無限の空の色紙に
墨がにじんだような、「静」が描かれている
地上には、美しい白鷺が何かを探し
何気ない朝を迎えられた事に「感謝」
庭の花も倒れながらも、最後の美を飾ってくれ
皆さんの被害のないことを、お祈りいたします。
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手渡された花みやげ・・
「渡されし 紫式部 寂しき実」 星野立子
雨に濡れ、紫の実が一段と輝き
やはり日本人の心に溶け込む花
思い出の秘話など語りたくなるような
長い秋の夜長には、主役の花
暖かいコーヒー、カズオ イシグロの本と共に・・・
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フジバカマに舞う妖艶なアサギマダラ
小糠(こぬか)雨が降りそそぐ藤袴の花
一匹のあさきまだらが一休み
美しいステンドグラスのような羽を休め
万葉の薄紫の色合いがよく似合う蝶
秋の七草の控えめな花にもそろそろ別れの時でしょうか?
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心を見透かされる、露花・・
秋時雨の静かな雨音,障子の和紙に溶けていく、
釜から聴こえる、松風の音に深まる秋を思う
障子を開ければ、
名残りの萩の葉に宝石のような露が咲き乱れている
「嘘はつけない」border=”0″>
繊細な糸ススキ、シュウメイ菊の白さは、穢れなき白
名残りは数種類の野花を寄せて・・
「急に寒くなり、今夜から冬布団で暖かくお休みください、・・」
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