大原の秋便り 一

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雨後のしっとりとした青磁色の青に覆われた大原の里

ほっこりとする日本の原風景に昔話が聞こえそう

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紅葉の美しさは少しずつ、心も染め、人々の声さえも紅く

訪れる人も朝は疎らで足取りもゆるりがいい



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珍しい秋の音に・・巫女鈴

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可愛らしいピンクの小さな実が

巫女がもたれる鈴いわゆる神楽鈴に似て

今にもどこかの神社から、聞こえてきそうです

日本人は、このような植物に、本能的に心が昂る

モクレン科のオガタマノキ(招霊木)と言われ、巫女鈴とも聞いたような?

ともすると、踏みつぶされそうな運命が

数人の手に渡り、この一期一会に「感謝」

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苔むした塀に坐した一枚の楓も

心に静かな感動を与えてくれる




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知足・・つい、忘れがちに

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先日の表装展で、いきなり入り口に

畳二畳ほどのお軸

「知足  」足るを知る、

一字々に人柄が滲めでて、

つい日頃忘れがちな言葉を味わい

練習を含めこの墨の量を磨られるのも

禅の道なのでしょう

心して鑑賞さしていただく

お筆は・・南禅寺 日下清光老師

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一服の茶に外の雨模様も忘れ

ほっとします



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野ぶどうと初雁

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郷愁漂う野ぶどうの実、楽しい鑑賞の前に

鳥さんの方が目ざといたのか、枝にはいつも数個しか残らない

小さな籠にでも、楽しみましょう

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初雁模様の干菓子にも郷愁が・・

宮城県伊豆沼に冬鳥としてシベリアと日本を越冬し

冬枯れの田園風景に、今年も溶け込んでいるのでしょう、

雁の玉章(かりのたまずさ)を思わせ、一度みたいものです

(前漢の蘇武が手紙を雁の足に結ぶつけて放ったという故事より)
(雁は手紙を運ぶ人  雁使とも・・            )




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秋は足元に・・

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ご近所さんの秋模様に思わず

「きれいですね」前を掃かれているご婦人に

「皆 そう言ってくれはりますねん」

曇り空に木霊する鳥の声も秋を詠い

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法然院のお庭も秋模様の銀杏の葉

朝いちばんのお参りは外国の方

今や、日本人が外国人のよう感じる京の町

この平和が続きますように・・



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柿一枝に秋隣り、・・

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山裾野への散策、秋は益々隣に

ジューンベリーの照葉 美しく輝き

柿一枝、謙虚に歓び

澄み切った空気を思いっきり

穏やかな秋日和は、誰もに平等に感じられる

「戦争のない日本に心から・・」

今日のクリントン大統領に期待したい

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可愛い琉球雀瓜・・

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濃い緑に白い筋の装い 琉球雀瓜

りゅうきゅうおもちゃうりという名も

秋風に歓び、風鈴のように揺れ夏を懐かしみ

手のひらのような葉に守られ

思わず洩れる

「おもちゃのように可愛らしい、」

やがて色ずく姿が楽しみ

楽しみはずーと先がいい



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口福の季(とき)を迎えて

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穏やかな十一月の朝を迎へ

里には、口に福をもたらす季節到来

友人が両手に抱え、重い々お土産を

なんと、直径12㎝のビッグサイズ

岐阜県、大垣産、太秋柿という名の

有難く、周りの人にもお福分け

本当に遠い処ありがとうございました、




英語でもカーキといい、日本の誇れる果物ですね









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名残りの野花たち・・

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豪雨に打たれ、地面にはいつくばり

花の色あせながらも紫を誇り

最後の々まで生きっている

人の命と重なり

十月、神無月の最後の花にふさわしいと

紫苑(しおん)を煤竹の籠に






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嵐の後の静けさ・・

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恐ろしい自然の荒れ狂う「動」が過ぎ去った

無限の空の色紙に

墨がにじんだような、「静」が描かれている

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地上には、美しい白鷺が何かを探し

何気ない朝を迎えられた事に「感謝」

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庭の花も倒れながらも、最後の美を飾ってくれ



皆さんの被害のないことを、お祈りいたします。







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