ティータイム

♪卯~の花匂う垣根に~備前の壺に


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伯母の形見の備前焼の壺

古びた箱からお出ましの時

色々な人の手で触られ

時代の息吹きが艶となり

人の思いさえ聴こえるようです。

背筋を正して生けさしていただいた。

今の季節詠われる「卯の花を」(別名 小米空木)

お米を散らしたように咲いています。

添えは山法師でご愛嬌を


「いつも見ていただいてありがとうございます。日々の思いを

花で現し、綴って一年 過ぎました。これも観ていてくださる人あっての事です。

野花からの声がまだまだ聴こえます間、もう少し遊びたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。 {みやこわすれより}





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早乙女の風景に思いを・・



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水田に映る澄みきった朝の風景

早乙女らの歓びの声が聴こえそう

透明な緑から深い緑への

グラデーション美しさも朝日に浴び

古代に培った日本人の

稲への魂がもう一度と祈りたい

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イネ科のかもじ草と小判草も

仄かにその思いを感じ、揺れてます。

黄色の待ち宵草も

人が寝てる間に輝きを放ち

ゆっくり朝まで咲いてくれてます。



早乙女とは、(稲の苗を水田に植え付ける女性)の事です。

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小昼顔と優しい草にも感動?



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淡桃色の小昼顔さんは

忍者のように垣根に絡まり

公園のフェンスに絡まり

川岸の雑草に絡まり

あまり主役になりたがらない花

でも、数多の人の心に残る野花

今朝からはマイルームの謙虚なヒロインです

傍らの細かい目に見えないほどの草は

「風知草」かぜにまかせ震える姿には

本当に癒され、

草の仲間にも「生きる意味」を

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花入れの透明さにも「清々し気持ち」を

今朝も遊ばさして頂きました。


「夕方から曇りだそうです。お洗濯の取り入れをお早めに。」








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京鹿野子を生けると着物が着たくなりますね



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鹿の背を思わせる絞り染めに似る

京鹿野子(きょうかのこ)草

今朝ほど咲いた一輪に

しっとりさの思いを託し

そーと、

小葉のずいなと蔓桔梗を

控えめに

なぜかこの花に触れますと

着物を装いたくなる気持ちに

もうそろそろ、一重でしょうか?

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友人の手作りのケーキと

昭和柄のカップにほっとします。

手作りはその方の思いも

テイストに加わりひと時の幸せを

「ごちそうさまでした」




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白磁の壺に爽やかな小葉の隋菜(ずいな)・・



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紫露草の仲間たち

赤っぽい花と白い花が

虹色のノシャワーを浴びながら

艶やかな白磁の壺に降りてきた

小葉の隋菜が名のごとく

半日の命の紫露草に隋して

ふさふさの白い穂先に笑みを浮かべ

「今日是好日」・・

「今日がどんな日であれ、好い日と思えるように」と

っと囁いたような・・


(唐末期の雲門禅僧の言葉より)






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♪ ♪アカシヤ~の雨がやむ時・・♪ 針エンジュの花




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針エンジュはニセアカシヤともいわれ

花は藤に似てとても清楚なのですが

枝には針のような棘(とげ)があります。

昭和の時代に流行りました「アカシヤの雨がやむ時」の

アカシヤの花はこの針エンジュの事らしい

花言葉の「死に勝る愛情」ほんまに納得です。

せめて、白色のしらんの花が和らいでくれるでしょう。

愛情もほどほどがいいですね。





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無心の出会い・草橘と赤花夕化粧草



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良寛さん 「一輪二輪の花に二、三匹の蝶が戯れ」




草橘は白い小さな小さな花の結晶

赤夕化粧も小さな小さな命の結晶

二輪の花の無心の出会い

お互い何の邪心も計いもなく

お互いの美しさのみを思い

お互いの一日の命を尊び

有るがままの心で

「無心」という禅語を胸に

小さな煤竹の蛇の目傘の花入れに

今朝からの雨の滴りも

そーとそーと静かにいれて


「おでかけは足元滑らないように気をつけて」





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踏まれても、ふまれても咲くヘラオオバコに・・



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散歩の途中に出会った、

ヘラオオバコ (箆は和裁に使う道具です)

なにも咲かない硬い地面に

踏まれても、ふまれても

「Good Morning] と

行きかう人を励ましてくれる

赤紫の可愛い浅葱(あさつき)に出会い

山法師も仲間に入り

今朝からラインダンスが始まりそうです。

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雅な三寸あやめは真塗の手桶に・・


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三寸あやめの娘たちは

背丈と花のなりが、

ほどほどでほんまに愛おしい

雅さもほどほどに感じられ

この季節に友の庭より

頂ける優しさも生けたいと

敬いの心も織り込んで

真塗りの手桶の水辺に

風の旋律にそって

雅な笙の音色が流れてきそうです。


「盃中花 さきに咲いたは あやめかな」 龍之介作


あやめの花言葉は 「 虹」だそうです。




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益子焼きの器に山帽子の花・・

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柔らかい午後のひざしに

鳴子ゆりの葉と

薄ピンクの山帽子の花が

益子焼の器に安心して

楽しく語っている

益子焼は浜田庄司やバーナードリーチにより

広められぼってりとした肌合いが何とも言えない

ほのぼのとした時間を

今日も

「ありがとうございます」

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