京都洛北に、訪れる人も少ない、
石座(いわくら)神社があります。
小さな祠と古びた鈴に時代を感じ
平安中期は「岩蔵」 鎌倉時代に「岩倉」の漢字になり
公武合体に尽力した、岩倉具視も
ここ岩倉に隠遁生活していた折
この神社を訪れていたらしい。
境内に岩倉家から奉納された灯篭もあり
春雨にうたれ 大島桜の花びらも
ややうつむき加減に、
後ろの葉より薄緑の雫が流れ
ふくいくたる香りに心も豊かになりました
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ティータイム
花は野にあるように・・利休の心
桜の陰にひっそり咲いてた薮椿
いかにも紅が侘びしく
花は野にあるように
利休の教えが心に響く
小田原の合戦の折
秀吉に対抗するように
利休は竹の花入れを試みた
この古い竹の花入れ
いかなる花も受けいれてくれなかった
諦めて棚の隅にずーと
今日は 待ち人来たるの嬉しさです
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中国の民芸品に山桜を・・
花曇りの今日は
日本の山 あちらこちらに
桜色の霧吹きが かかり
色々な桜をみずみずしく
いきいきとしてくれる
中国のお茶をいれる道具に・・
桜も民芸風に 微笑んでくれたようです
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岐阜県の淡墨桜は三度楽しめる
岐阜県の奥深い山奥に
1500年前、継体天皇がお手植えされ
想像以上の厳しい人々の苦労により
今日をむかえる淡墨桜の舞台
蕾はピンク、満開は白、散りぎわに
淡墨の色になりて、はらはらと
地理的に日本の真ん中の桜
日本人の心は和紙ににじむ墨色
ほんの少しの色にもときめき
一年中で最も「日本人でよかった」
そんな季節がはじまりそう
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はっとする寒緋桜としなやかなしだれ桜
はっと、どっきとする、寒緋桜
すずなりの花弁から
沖縄らしい情熱的な香りがする
ひとつひとつの色からも
これから始まる桜便りの(個人的な)
一号にふさわしい風格です。
しとやかな、しだれ桜に
平安時代の女性がまとう
薄い、絹のお襦袢のような
控えめな姿にうっとりします。
今日はエイプリルフール、そんな映画もあるそうで、楽しそうですね
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昔、今日は日本赤軍のよど号ハイジャックが起こった日に
三月の終わりの日
以前に日本赤軍のハイジャックがありました
あの人たちはどうして?
問うてみても今も変わらないかも
テロとか戦争とか、なぜか宇宙空間にまで
不安に限りがない
今日一日大きな事件がないように
三月の終わりを迎えたい
丸い銀の小宇宙に
この冬楽しませてくれたサザンカと小菊
これから芽吹くラベンダーに
小さな器で仲良くおしゃべりを
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ボケないように、今日は白色の木瓜の花を
春を通り過ぎたような
陽気な陽ざしに誘われ
小さな鉢植えにも黄色の花が
「今日は」と
忘れ物が多いこの頃
歳だといい訳はやめて
自分の戒めのために
今日も白色の木瓜の花のお出まし
クロロフィルが葉や茎を通り
薄きみどり色のベールがかかり
鋭い棘(とげ)など忘れてしまう程に
愛しい花、小さな蕾
小粒な蕾も
明日への小さな希望です
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更紗木瓜(さらさぼけ)の東洋的魅力・・
花曇りの気配が
あちらにもこちらにも
更紗木瓜にも漂う
アイボリー色の花弁を
ほんの僅か紅に染め
なんという東洋的な美しさ
花言葉は「妖精の火」
椿に妖精の火と託し
唐津焼の花入れに
思惑どうりの落ち着きを感じ
今日も花と対話に
「ありがとう」
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上を向いて いけてあげたいのです・・レンテンローズさん
別名、雪おこしという名を持つ花
雪の降ったときは、
花を守ろうと葉は硬く広げ
つぼみは雪をおこし、頑張り
春の空気と陽ざしで、雪は融け
花壇はいっきにざわめきます。
でも、上を向いて美しい花の姿をみたいのです。
美しい芯の力強さに見惚れます
花言葉は「慰め」
今日はじゅうぶん慰めてもらいました
キリスト教のレント(受難節)イースターまでの40日間咲くので・・
レンテンローズという名前だそうです。
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「がんばらなくていいんだよ」雪柳の歌詞に・・
厳しい寒い冬は
終わったはずなのに
土肌荒れし片隅に
粉雪のような、花を群れにして
花冷えの風にも揺れて
翻って、踊ってる
「頑張らなくていいんだよ」
紅い、緋のボケの枝がささやいた
この緋の色の鮮やかさに
暖炉のような暖かさをもらう
どこからか流れてくる
「雪やなぎの歌」
「くれぐれも、風邪をひかないように
してくださいね。」
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