僧侶が正装の時、身にする「領帽」(りょうぼう)というものです。
絹の羽二重で長袖のサイズでしょうか?
天台宗を開いた最澄が唐より縹色の袖を賜り、
以後正装の折は身に纏われたそうです。
又、浄土宗を開いた法然も天皇から「今日は殊のほか寒いのでと」と
下着である長い羽二重の長い袖を剥ぎ上人に与えられたそうです。
今日でも僧侶が冬の間首に巻いたり、儀式のときには身につけられるものです。
この領帽が山帽子の縹色のはなびらの由縁だそうです。
この花の両方の名前から、
自然に手を合わしたいような気になりなります。
「 合掌 」