義経の愛妾の静御前(しずかごぜん)は
義経と吉野山ではぐれ、道中の災難の後、
鎌倉に到り、鶴岡八幡宮で、不本意ながら
源の頼朝の前で、白拍子を舞う
「吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の跡ぞ恋しき」
と義経への思いを切々に歌い舞った。
この歌に、頼朝は怒り刀を手に掛けたが
妻の北条正子に宥められ、救われた。
しかし、この時義経の子を身ごもっていた。
後に、男の子であったため、由比が浜に沈められた。
深い悲しみを抱きながら、
義経を追い、平泉への途中、命途絶え、
24歳の若さで消えた。
「吾妻鏡」より
哀しげな表情の白い穂から
放たれる美しさは
静御前の義経への
想いの深さなのでしょうね。
控えめに露草で彼女への思いを
長岡市、高徳寺の丘にある、静御前のお墓