2014年 9月 の投稿一覧

主人公は女郎花

  
秋の七草の女郎花(おみなえし)は凛として

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花器は 陶芸家 原 太楽氏(京都)


謡曲 「女郎花」より

昔、八幡市の 男山に、小野頼風という男が住んでいました。

ある日、彼の京女が尋ねてきました。

しかし、頼風が不在だったので、女は「自分は捨てられた」と

誤解して、法生川に身を投げました。

男は嘆き、墓に埋葬しました。

すると其処から女の脱ぎ捨てた衣と同じ色の

「女郎花」の花が咲きだしたそうです。   (諸説あり)

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女塚




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(八幡市立 松花堂庭園の中にあります。)

頼風の塚


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(女塚とは離れた民家の庭にあります。)

男朗花の花は白い米粒のようです。こんな感じでしょうか?


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ある僧侶の慈悲深い供養により、あの空の彼方では隣同士おられるそうです。










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美味しそうな金平糖


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たで科のコンペイトウ草 

ポルトガル語の confeitoコンフェイトが訛りコンペイトーに

別名 溝蕎麦 溝に咲く蕎麦みたいな花を咲かせるから。

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1569年ポルガルの宣教師ルイス・フロイスが

織田信長に献上したのが最初だそうです

新しいものが好きな信長はさぞ喜ばれたことでしょう。

花も飴も小粒は可愛いですね。



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気のはやい彼岸花とニラの花のダンス


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サンスクリット語で Manjusaka 天蓋に咲く花

おめでたい兆しの赤い花が天から舞い降り

人々にハットさせる華

此の花ほど多くの名をもっている華はないでしょう。

曼珠沙華 天蓋花 狐の松明 死人花 幽霊花 地獄花 

葉見ず花見ず(花が先に咲き終わってから葉が出てくることから)

やはり、彼岸花が親しみが湧きます。

怪しいオーラを漂わせながら、

真白いニラの花と楽しそうに踊っています。

もうすぐ、お彼岸ですね。



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松虫草・・松虫と鈴虫の伝記

松虫草


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古のむし籠


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秋の装いの えのころ草の茂みに、松虫、鈴虫も 声明を唱えています。



建永の法難


鎌倉時代は、貴族仏教が全盛で 庶民は荒れ狂う戦乱の世に

心の拠り所に仏教をもとめていました。

その頃 京都の鹿ヶ谷の安楽寺に法然の弟子の

住蓮坊と安楽坊という僧侶が住んでいました。

二人のうっとりする声明に、

仏門に帰依する者が大勢いました。

その中に、後鳥羽上皇の側室であった、松虫、鈴虫も出家し尼になりました。

上皇の怒りにふれ、法然は土佐に、親鸞は越後に流され、

ふたりの僧侶は殺され、松虫、鈴虫は自ら命を絶ちました。

数年後、

流刑から戻った法然は嘆き悲しみ、この安楽寺を復興しました。

現在も、11月に法要が勤められています。




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小春日和の「こすもす」に笑顔


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cosmos  秋桜  コスモス

それぞれの三輪の花が

おのおの個性をアピールしながら

今日の小春日和に

嬉しそうに揺れていた

笑顔も三倍にしてくれて

ありがとう。





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孤独な 葛の風



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野路に舞う風につられて

   翻る葛の葉の群れ

     ひらりと見せる 白い裏葉に
    
        なぜか感じる初秋の孤独


葛は秋の七草のひとつで、

奈良に国楢(くず)というところが葛粉の産地であることからの命名



葛の はちみつ レモンかけ



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とても美味です。

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兎たちとゆっくり味わう今宵の月


五人の兎たち


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 この頃は地球より色々な探検とかで

     月も少しにぎやかになりつつあり

       神々しいまでに美しい月を

         今宵はこちら(地球)から眺めたいです

            

兎 杵(きね)の花入れ


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瑠璃色の兎きねの花入れに

   か細い芒、二りんの高砂ゆり、羽衣ジャスミン

     数年前の今宵、月に逝かれた人のために

       白い花束をそーと捧げます。


壷中日月長し「こちゅうじつげつながし」


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掛け軸には 家 の左に壷中日月長しという禅語が書かれています。

中国の後漢書から・・薬売りの老人が夕方になると壺の中に入り身を隠す。

壺の中は(仙人の住む世界)で、日月長し(一日中あくせずせずゆったり)

今宵は 一度壺の中に入り、日月長しと ゆっくりどうぞ







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銀色の尾花が対で・・


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キラキラと銀色に輝いた美しい芒の穂。

もし、今宵 月が出ていたら 

もっと銀色が増すでしょうに、

女郎花。吾亦紅。竜胆。コスモス

手桶の水際で秋が始まりました。







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ノウゼンカズラがゆっくりと空に



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今日も秋曇り

  萎れ気味の心に

     オレンジの水を吸い込んで

        ゆっくり高い空に、空に・・


ノウゼンカズラの和名は凌しょう花といい、

秀吉の時代に渡来したものらしい、

凌はしのぐ、しょうは空という意味で

天を凌ぐほど高く昇る花らしいです。



         



    


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