ほんの僅かな揺らぎの秋風の中
エノコロ草、モジズリ草、姫ジオン、
誰にでも 時折訪れる、寂しい心深い場所に
咲いていてくれました。
いつも、優しいピアニシモの囁きと、
静かに動く流線に、
何度なぐさめられたであろう、
今日もありがとう、
モジズリ草について
信夫群(しのぶぐん)は現在の福島県福島市の事で、
昔「信夫もじずり」と言う染の絹織物があったそうです。
もじずり石に モジズリ草をたたいて布を染めたそうです。
江戸時代まで栄えていたそうですが、
今では田の中に此の石だけが残っているそうです。
芭蕉もここを訪れ
一面に桃色のモジズリ草の美しい中で詠まれたであろう
俳句があります。
「草苗 とるてもとや 信夫摺り」
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2014年 8月 の投稿一覧
あお葡萄、釣瓶とられてもらい水・・・ ココナツの水とクッキー
有名な句の「あさがおに、釣瓶とられて・・」を
「あお葡萄に」変装させていただき、
不揃いの粒の姿に、親しみを感じ
やや大ぶりの葉が、秋風月(八月)の雫を、
少しだけ、釣瓶の中に落としてくれました。
メキシコのココナツの水というものをいただき
生まれて初めての、摩訶不思議の甘さの水。
ココナツのクッキーまで添えていただいて
祇園京煎堂さんの「京ここ」です。
熱い今日の一日凌げたことに
ありがとうございます。
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イロハもみじから 緑の涼しさを、目とソーメンに
真っ青な空には、入道雲が王様のようにうごめき。
夏を制覇したように、形をかえている。
少しでも涼を求めて
イロハもみじを、浮かべ
箸置きには、可憐な日々草を
貴婦人の、バラさんも
美しい枝ぶりに、緑陰(りょくいん)を、少しでも
感じてくれたでしょうか?
植物学では、カエデ科のカエデ属で、もみじ科ではないそうです。
カナダの国旗はサトウカエデといい名で
因みに、広島の県花はもみじで、もちろん紅葉まんじゅうが有名ですね。
伊藤博文の発案だそうですが、フフと笑みがこぼれそうです。
あのお髭から・・・・
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凄い大雨の中、野花だけは楚々として
白い花はなんの花だと思われますか?
レースフラワーにも似てますが
ヒントお野菜です。
栄養価の高いニンジンです。
確かにニンジンさんの葉です。
紫詰め草と黄色のが、河原柴胡何か難しい名前です。
葉は芒で野花たちをまとめてくれました。
何のスープでしょうか?
残り物の昆布だしと熟れすぎたトマトとあわせたら
こんなに美しい色となり、なかなかいいお味になりました。
人も残りの人生いい味になりたいものです。
残りの花で、手をつないだガラスの壁飾りが仲間入り
緑の実はヤブカラシです。
やはり、残り物に福です。
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花扇 、今宵こそ、ベガ(織り姫)とアルタイユ(日こぼ 花扇。今宵こそベガとアルタイユが会えますように。
今宵は、陰暦の七夕の夜です。
雲が間から、東の方から天高く
夏の大三角形が見つかればいいのですが
ベガとアルタイユが出会えるのを
祈り、野花の花扇を捧げます。
昔、近衛家から宮中に花扇を届けるのが
習わしだったようです。
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八朔の日にお田の実(おたのみ) 申し上げます。
八月になり、蝉しぐれのぎやかな合唱に
いよいよ葉月の訪れを感じます。
擬帽子(ぎぼうし)の葉の美しいグラーションに
絵画のようなインパクトと
葉の内の存在感にうっとりします。
昔、八月一日は八朔といい、農民の間では、田の実の節句の日でした。
今年収穫した初穂を恩人などに贈る習慣があり、京都祇園の花街では
芸妓、舞子さんたちが師匠宅へ「お頼のみ、申します」と挨拶に行かれるそうです。
徳川家康もこの日に江戸城を開城し、正月に次ぐ祝日としたそうです。
浮き釣り木、チロリアンランプ、Chinese lantern アブチロン
この花は、素敵な名前をいっぱい持ち
風が訪れると一緒になりダンスをし
人の心を笑顔にしてくれます。
友人から頂いた、祇園つじりの抹茶カステラです。
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