ほんの僅かな揺らぎの秋風の中
エノコロ草、モジズリ草、姫ジオン、
誰にでも 時折訪れる、寂しい心深い場所に
咲いていてくれました。
いつも、優しいピアニシモの囁きと、
静かに動く流線に、
何度なぐさめられたであろう、
今日もありがとう、
モジズリ草について
信夫群(しのぶぐん)は現在の福島県福島市の事で、
昔「信夫もじずり」と言う染の絹織物があったそうです。
もじずり石に モジズリ草をたたいて布を染めたそうです。
江戸時代まで栄えていたそうですが、
今では田の中に此の石だけが残っているそうです。
芭蕉もここを訪れ
一面に桃色のモジズリ草の美しい中で詠まれたであろう
俳句があります。
「草苗 とるてもとや 信夫摺り」