野花

萩の風・・


「萩の風 何か急かるる 何ならむ」水原秋櫻子

秋風に身をまかせ揺れる萩の花

こぼれ落ちる花穂にも未練が残る

そっと根元に寄せて・・

芯の強さと柔らさをそなえ持つ萩二輪・・

 

 

 

 

暑さ残る夏の花、酔芙蓉・・


 

「おはようさん」揺れるカーテン越しに

真っ白な美しい花びら二輪・・

傍らの縞葦の穂も頷く10月の朝


葉陰よりほんのり頬染めて

午後のテイータイム


心熱く燃えながら

ゆるり々閉じる

ありがとうさん・・

今日一日楽しませてくれた命に・・

 

窓目の目覚め・・


今朝のお目覚めはいかがですか

きのうの辛い事も忘れましょう

少しずつ朝の光が消してくれます

昨日の野牡丹の花びらも散り

ビロードのような深い紫の花びら

あなたを希望に満ちた一日に・・

 

黄昏時の散歩・・


夏の思い出残し

かわべりは少しずつ初秋の色に

心地よく揺れるエノコロ草

傍らのコスモスたちの歩みも軽やか

控えめにこぼれる萩の心花

ほんのひとときの黄昏時の散歩

名水をつかい、醒ヶ井


京都三名水、染井(梨の木神社)縣井(御所西)佐女牛井(古くは平安京、六条堀川源氏の

館内にあり、室町後期、村田珠光は足利義政にこの水で茶を献じた、利休、村田紹鷗、織田有楽もこの井戸を愛した、現在は石碑のみですが、四条堀川の和菓子やさんが、昭和37年に「醒ヶ井」と名付けこんこんと湧き出でて、一般にもいただけます、お弟子さんが汲みにいってくださり、

炭手前、吉兆篭


麻のしめ縄で名水をいただきます、なめらかな味で暑い舌を潤してくれます、


ルドベキアと秋海棠(しゅうかいどう)花入れは、小さな釣瓶


猛暑に雷と落ち着かない日々にどうぞご自愛くださいませ、