厳しい寒い冬は
終わったはずなのに
土肌荒れし片隅に
粉雪のような、花を群れにして
花冷えの風にも揺れて
翻って、踊ってる
「頑張らなくていいんだよ」
紅い、緋のボケの枝がささやいた
この緋の色の鮮やかさに
暖炉のような暖かさをもらう
どこからか流れてくる
「雪やなぎの歌」
「くれぐれも、風邪をひかないように
してくださいね。」