昼顔科の花その一 小昼顔
雲の合間からのぞく空色のような
しっとり染まった青の
たった一輪の小昼顔の妖精です。
その二 浜昼顔
童女のほほえみを、空に託し
やや丸い葉をシッカリつなぎあって
昼顔科 その三 夜顔(よるがお)
しだいに 夜がせまり
真白い妖艶な夜顔の花が
たった一夜の思いを込め
葉音の囁きを聴きながら
ゆっくりと静かに、しずかにひらく
この夜顔は明治時代に渡来した花なので、源氏物語に登場する「夕顔」とは違います。
夕顔はウリ科で干瓢になる花です。夜顔は空が白けるときは本当に儚い姿になりますので
光源氏には合いそうな気がしますが?
「心あてに それかとぞ見る 白露の 光添えたる 夕顔の花」 紫式部