秋の午後の野菊と籠


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少しずつ陽ざしも傾き

秋の午後の野菊の花が

憂いをおびて愛おしい

伊藤左千夫の「野菊の墓」を思い出す。

純愛小説で今の世では理解しがたいかもしれない。

主人公の民子は野菊のような人で

花言葉「無常の美」のように

儚く野菊が枯れるように死んでしまう。

今日は民子を偲びながら古い籠に生けてみました。