京都洛北に、訪れる人も少ない、
石座(いわくら)神社があります。
小さな祠と古びた鈴に時代を感じ
平安中期は「岩蔵」 鎌倉時代に「岩倉」の漢字になり
公武合体に尽力した、岩倉具視も
ここ岩倉に隠遁生活していた折
この神社を訪れていたらしい。
境内に岩倉家から奉納された灯篭もあり
春雨にうたれ 大島桜の花びらも
ややうつむき加減に、
後ろの葉より薄緑の雫が流れ
ふくいくたる香りに心も豊かになりました