遠ーい昔 ペダルをこいでいた
こんな春の陽ざしに
鳥の声も微かに聴こえ
風の色も空の色も
軽やかなブルーだった
少女の心は少し濃いブルーだった
ペダルを止め、土手に寝転んだ
遠ーいところで、人の声も聞こえる
哀しい、辛い物語も
ページをめくっていかなければ
ゆっくりでもめくっていけば
いつか、
草と小さなマーガレットの花のページに
出会えると、
信じていた少年や少女の時代が
誰にでも有ったはず
、