2015年 11月 の投稿一覧

欠けた須恵器に かくれ 寒菊


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花入れの 土のにおいに、日本の古里を

そっと、隠れた場所に

今年も 咲いた、寒菊

急に降りだした秋雨にも

反り返りながらも、尚

しぶきを糧として

もう少し、がんばってみよう



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立冬の青い実のフレンド


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肌寒い立冬の朝に

ほんの僅かな暖かい陽ざし

可愛いらしい青い実らを照らし

青いガラスの優しさにいだかれ

なお一層愛しい 青い実のフレンド

最後の黄葉も今は主役に、

やがて

明日の陽がさす頃には

何かのメッセージを残し

散っているでしょう。






この実を調べましたが

はてな?

申し訳ございません




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一枝の柿に奈良を思う


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以前、奈良を訪れた折

たわわの実った柿が、青空バックに

オレンジの色あいが暖かく

日本の原風景をみたような

ほっとした感覚を思い出しました

この一枝からも懐かしい息吹きがきこえそうです。

柿好きの正岡子規も・奈良の滞在中

御所柿を食べながら東大寺の鐘の音を聴き

「長き夜や  初夜の鐘撞く 東大寺」

と詠ったそうです。





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賑やかなオオモミジ


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秋の主役を演じていただく

オオモミジに敬服です

新芽、青葉からこんな深紅に

一年中で一番輝いている姿かしら?

「元気出しなさいよ」

今日も今朝から元気いただいて

「ありがとう」

下の落ち葉も余韻を残して

静かに輝いています。

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秋りんに輝く水玉に

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数日続いた秋の雨・・

秋りん煙る山の姿に

しばらく足をやすめ眺めた

なぜか、爽やかさがのこり

うっとりします

しばらくの後、草もみじに

水晶の首飾りような雨粒が

「透き通るようにきれい」

今朝から自然の移ろいに

癒されて今日もがんばろうと

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小春日和の雪椿に感動


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先日の小春日和に咲いた

初の雪椿の一枝に感動

柔らかい紅色にまだ乙女の恥じらいが残り

胸の奥に暖かい記憶が蘇ります

花入れは蓑虫のデザインです。

木にぶら下がった蓑虫が見かける季節になりましたね


花入れは、金沢の大樋焼きです。

大樋焼きは京都の楽家から

黒と赤の土を使うことを禁止されたため

独自の飴柚という釉薬を生み出しました。

江戸時代(1666)、前田綱吉の藩の時

長左衛門により誕生したすばらしい焼きものです。





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小人の花摘みかご


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小人の二人が仲良く散歩してます

森の中に入ると色々な花が

むかえてくれました。

秋の木漏れ日の中

二人はお喋りしながら

小さな籠に花を摘み

楽しい時を過ごしました。







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冬の入り口に


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仄かに黄色い柚子の実ひとつ

小さき実をつけた黄葉が

少し寒いに風に揺れ

何となく冬の入り口を感じる朝でした


柚子が色ずく頃になると

茶人は炉を開け

真っ赤にいこした炭をいれます。



急に寒くなりました。風をひかないようにしてください。



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備前壺にも秋深まりて


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備前焼きの壺の登場で

深まりゆく秋に菊と蔦が

一段と味わいを見せてくれる

一日一日の彩りも変化して

あちこちの野山も楽しみですね



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11月1日 万聖節に菊を


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大きな葛の葉に抱かれて

黄色の風車菊が静かに

今日は 
聖人や死者の思い出や追憶のために

菊の花を手向けるらしい

ハーロウィンはその前日のイベントです。



亡き主人のために生け

三人の娘が幸せに過ごせますように

祈りを込めて



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