2015年 10月 の投稿一覧

秋の午後の野菊と籠


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少しずつ陽ざしも傾き

秋の午後の野菊の花が

憂いをおびて愛おしい

伊藤左千夫の「野菊の墓」を思い出す。

純愛小説で今の世では理解しがたいかもしれない。

主人公の民子は野菊のような人で

花言葉「無常の美」のように

儚く野菊が枯れるように死んでしまう。

今日は民子を偲びながら古い籠に生けてみました。





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赴くままに 野鶏頭


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薄桃色のノケイトウが

白い秋風を送ってくれる 風草と

心地よく部屋を優しくしてくれる

「おもむくままに」の花言葉そのものです



「吾宿に、韓藍蒔き生ほし、枯れぬれど

凝りずて またも、蒔かむとぞ 思ふ」

山部赤人

本来鶏頭は染色に使われて、韓藍と呼ばれたそうです。

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浜菊に寄せられた、両陛下の想い


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震災の町、大つち町の海岸を散歩されてた

両陛下は厳しい岩場に咲く「浜菊」の花を

愛でられ、被災地の人々へのメッセージと

されたそうです。花言葉「逆境に立ち向かう」



色々な逆境を抱える人の心の片隅に

真白い花びらより「大丈夫だよ」

励ましのようなオーラが漂った

花を生けるとは

自分を「この宇宙に生かさしてもらう」

その認識ではないかと

少し冷えた秋の早朝に、

洋種やまごぼうの力も借りて・・

心に爽やかな秋風が吹きました




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世界自然遺産 屋久杉の花入れに


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千年を超える杉を 屋久杉

若い屋久杉を「小杉」といい

世界自然遺産の花入れを

友人から頂いた。

とても細工のいい花入れで

何の野花を活けようかと

思案してましたら

今朝の散歩で出会った花

調べましたが、名が解りません

一期一会の花、まるで

山深い苔のある屋久杉に会いに

来てくれたような錯覚に



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